恋愛感情がないからこそ「意識していること」とは?
――ケンカになったことは?
カイト ないですね。お互いに気になることがあれば提案して、すり合わせていきます。例えば、メイコさんにトイレを「座ってやらない?」と提案されて、「そうだね」と僕が習慣を変えるとか。話し合いで解決できないほどの価値観の違いはありませんでした。
恋愛結婚ならお互いに「好き」という思いがあるので何かあっても修復余地がありますが、僕たちのような友情結婚はそういう“よすが”がありません。だから意識的にケンカを避けている部分はあるかもしれません。
メイコ 何か不満があったら、気付いたほうがやればいいと考えることも多いです。汚れが気になるなら自分で掃除するとか。
そもそも、私は一人っ子で同年代の人と一緒に暮らしたこともなかったし、人生で誰かとケンカをしたことがないんです。だからケンカのノウハウがないというか。解決できないとしたら、「相手の体臭が合わない」とか、そういう生理的な問題になるのかな。カイトさんの前にも友情結婚を目的に何人かと出会った中で、そういった根本的な問題で合わないなと判断した方もいました。
――その辺りは、同居生活で問題ないと判断して結婚されたと。
メイコ そうですね。2021年の春に同居して、お互いに見定めながらその年の秋に入籍しました。
――事実婚ではなく、「法律婚」をされたのはなぜですか。
メイコ あえて事実婚にするメリットはないかなって。結婚にあたり、何より子どもを持ちたい意思が強くありました。それなら法律婚が良いと思ったので。
カイト 結婚したい大きな理由が「世間体」と「両親を安心させる」の2つで、それを達成するには法律婚がベストだったんですよね。
――生活上のルールや家事・育児の分担は、どうでしょう。
カイト 金銭管理は、共通の財布を作って、お互いの収入に応じて一定額を入れています。残りの給料は、各自で管理しています。
家事分担は基本的に料理がメイコさん、子どもの風呂は僕、寝かしつけはお互いの生活リズムに合わせて柔軟に調整しています。僕は仕事で帰りが遅いので、家事・育児はメイコさんの負担のほうが大きくなっていますね。
メイコ 寝室は同居のときから別々です。子どもは季節や年齢によって寝る部屋がまちまちですが、今は子ども部屋で1人で寝ています。親が起きる時間に子どもが起きてしまうのがかわいそうなので、ゆっくり眠れるように配慮した結果、そうなりました。
