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赤坂自民亭から加計理事長面会まで「うそ」ばかり

 では東京新聞の記事に戻り、「差別」の次のキーワード「うそ」にいく。

 いくつかまとめていた。

・西日本豪雨で自衛隊派遣の最高責任者である小野寺防衛大臣は赤坂自民亭に参加しながらも「状況の報告を受け、随時指示している」と7月10日の記者会見で答えた。しかし13日の会見で「終会した後、私の方に連絡があり、その都度対応していた」と前言を修正。「酒席で報告を受けたり、報告をしたことはない」と述べ、先の会見のうそを認めた。

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・モリカケ問題で首相は自身や妻が関与していれば「首相も国会議員も辞める」と答弁後、関与の意味は「収賄はしていない」と修正、辞任のハードルを下げた。

・働き方改革での裁量労働制のデータについてのうそ。

首相官邸HPより 西日本豪雨の被災地を訪れた安倍首相

 さて、この記事には載っていないが他にも大きな「うそ」はあった。

 安倍首相と加計孝太郎氏の面会が「なかった」という件。加計学園の担当者が「二人の面会があったと自分がウソをついた」と言い出した。 なぜか政権がらみで「あった」ものが「なかった」というのは多い。

ステーキ屋の「うそ」

 首相が6月20日の夜に銀座のステーキ店で麻生財務相、自民党の二階幹事長、二階派の河村建夫衆院予算委員長らと会食したときのこと。その席で首相は延長国会について「もう集中審議は勘弁してほしい」と発言したと河村建夫氏が証言した。しかし、

《この発言を報道陣に紹介した自民党の河村建夫衆院予算委員長が21日、急きょ党本部に報道陣を集め、「勘弁」発言について「そういう言い方は一切なかった」と説明し、前日の発言を撤回。》(「『集中審議は勘弁』首相発言は『なかった』」 日刊スポーツ 6月22日)