アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国を舞台に、過去最多となる48チームが出場する2026年のFIFAワールドカップ(W杯)。森保一監督が率いるサッカー日本代表は“史上最強”と言われているが、W杯本番ではどんなメンバーが選出されるのだろうか。元サッカー日本代表で、現在は解説者として活躍している城彰二さんに、W杯メンバーを予想してもらった。(全2回の1回目/2回目に続く)
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いい流れで2025年は締めることが出来た
――2025年シーズンが終わり、いよいよ2026年W杯イヤーが始まります。今年の日本代表の活動は、どのように見ていますか。
城彰二さん(以下、城) W杯最終予選の森保さんは、わりと固定メンバーで戦っていて、予選が終わった後、2チーム分を作るみたいなことを言っていたけど、なかなかうまくいかなかった。
大幅にメンバーを入れ替えたり、新しい選手を入れても起用しないなど理解できない采配があったけど、主力に怪我人が出たこともあってちょっとずつ新しい選手を入れて、チームを活性化し、選手層を厚くしてきた。
そこで出てきたのが鈴木淳之介(コペンハーゲン)や早川友基(鹿島)、佐野海舟(マインツ)で、彼らは今やレギュラーポジションを奪う勢いです。
他にも冨安健洋(アヤックス)や伊藤洋輝(バイエルン)が抜けたポジションに谷口彰悟(シントトロイデン)や渡辺剛(フェイエノールト)が入って結果を出し、いつの間にか最終ラインは冨安たちがいなくても機能するようになった。こういう選手が多く出てきたのはチームにとって大きかったと思います。
――チームの結果はアメリカ遠征ではアメリカに0-2で敗れましたが、10月のパラグアイ戦は2-2のドローに持ち込み、ブラジル戦は3-2でA代表では初勝利。ガーナ、ボリビアにも快勝し、強くなった感がありました。
城 試合に勝つのはチームに自信をつける意味で大事なこと。後半に勝ち続けたことでかなり監督も選手も自信を持ったんじゃないかなと思います。特にブラジルに勝ったことは、親善試合とはいえ、得たものが非常に大きいでしょう。
それ以降のガーナ戦、ボリビア戦も攻められる時間はあったけど、余裕があった。勝ち癖ではないですけど、いい流れで2025年は締めることが出来たかなと思います。
