アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国を舞台に、過去最多となる48チームが出場する2026年のFIFAワールドカップ(W杯)。森保一監督が率いるサッカー日本代表はグループFで、オランダ、チュニジア、3月にプレーオフで決まる欧州B組(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)の勝者と対戦する。
「W杯優勝」を目標に掲げる“森保ジャパン”にとって、グループリーグ突破は至上命題。オランダ、チュニジアなどの強豪国に対して、どのように戦えば良いのだろうか。元サッカー日本代表で、現在は解説者として活躍している城彰二さんに話を聞いた。(全2回の2回目/1回目から続く)
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個人的には一番嫌な相手は
――北中米W杯の対戦国は、初戦がオランダ、2戦目がチュニジア、3戦目が3月にプレーオフで決まる欧州B組(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)の勝者になります。対戦国をどう見ていますか。
城彰二さん(以下、城) 不気味な存在なのが、チュニジアです。アフリカ予選では、9勝1分けで失点ゼロと守備が非常に堅い。日本は、こういう相手が苦手です。前回のカタールW杯でも初戦で強豪のドイツを破って、2戦目のコスタリカは一番勝てる相手だと思っていたら守備のブロックを敷かれて、攻めあぐんだ末に0-1で負けた。
チュニジアはコスタリカみたいに組織的な守備が出来て、しかも強固なので、なかなか崩せないでしょう。下手に繋げば中盤でボールを奪われてカウンターを喰らうケースが増えてしまう。そうなるのが一番怖いですし、個人的には一番嫌な相手だなと思います。
――オランダは、むしろ戦いやすいですか。
城 強いけど、日本は欧州の強い国にはいい勝負ができます。前回も初戦のドイツに勝ち、スペインにも勝った。今回のオランダも強豪国ですけど、初戦ということで相手はけっこう苦戦すると思うんです。日本を警戒はするけど、そこまで神経質にやる感じではないと思うし、つけ入るスキはあると思います。個人的には初戦、オランダで良かったなと思いますね。
