父ジョンが語った“捜査が進む可能性”
レッドファーン署長はまたジョンベネの父、ジョン・ラムジー氏に会ったとも話している。ジョンもまた捜査が進展していないことに苛立ちを見せていたからだろう。
ジョンの方も、12月16日、米メディアNewsNationで、レッドファーン署長と会ったと述べたが、同署長がどんな証拠を持っているのか詳細は知らされなかったようだ。
「レッドファーン署長は、9月ごろに会った時、DNA鑑定のために追加の証拠を提出したと話していた。彼はどんな証拠かは言及しなかったが、前からあった証拠か、あるいは新たに得た証拠だろう。しかし、その証拠がこれまで一度も犯行現場から採取されたものでないものなら、それは娘を殺害するのに使われた主な証拠になるべきものだ」
ジョンは、これまで一度もDNA鑑定されていない証拠が、ジョンベネを殺害した犯人を炙り出す可能性があると考えているようだ。
「新しいリーダーに希望を感じている」
ジョンはさらにこう話している。
「私たちが聞きたいのは『何か新しい証拠はあるのか? IGG(Investigative Genetic Genealogy 調査的遺伝子系譜学)をベースにしたDNA検査をするのに必要な最新のフォーマットで検査をしたか?』ということだ。もしそうしているのなら、それは私たちにとって非常に励みになる。この新技術は、3、4年前に登場したが、警察の犯人捜査を可能にする真の捜査ツールだ。今までの連邦DNAデータベースは30年も前から存在していて、率直に言って、少し時代遅れだと思う」
IGGとは、家系図を遡って、DNAが一致する人物を見つけることで犯人を割り出す、近年、注目されている調査方法だ。ジョンはこの方法に望みを託し、レッドファーン署長の指揮下、新体制となったボールダー警察の捜査に期待をかけている。
「新しいリーダーに希望を感じている。旧体制のボールダー警察は保守的だった。殺人事件を捜査したことがなかったから、はじめから我々が有罪と結論づけて、その結論に証拠を当てはめようとした。当然のことだが、証拠を当てはめることができず、彼らは問題に直面した」
トランプ大統領からの援助も要請
ジョンはトランプ大統領の助けも求めている。
資金的な問題で調査が進まないことを危惧したジョンは、9月、フォックス・ニュース・デジタルで「私は地方検事に、お金が捜査を制約する要因になってはならないと伝えた。ドナルド・トランプ氏に捜査を依頼する必要がある。これはクラッカー・バレル(米国の人気レストランチェーン。ロゴが現代的なデザインに変更されたことに対してトランプ氏が反発し、元に戻すよう求めたことで問題となった)よりもはるかに大きな問題だ。どうか助けてほしい。これが結論だ」と懇願した。



