11月12日、道警は3人の男を逮捕した。彼らは全国で放火による保険金詐取を繰り返してきた“犯行グループ”だ。だが報じられていない事件がある。4月、富良野の火災現場で見つかった焼死体は彼らの仲間だったのだ。(全2回の2回目/最初から読む)
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岡山の物件とまったく同じ手口で4件目の火災
岡山の火災から2週間足らずで起きたのが4件目の火災だ。場所は青森県つがる市。木造平屋建ての家屋で210平方メートルが全焼。22年4月にBの友人D名義で購入されていた。
物件の売買を仲介していた不動産業者が言う。
「コロナが流行していた時期に、突然B氏がやってきて『古民家が好きだから買いたい』と。ところが直前になって『購入者を友人のDにしていいか』と言ってきたのを覚えています」
岡山の物件とまったく同じ手口で購入し、その後は岐阜の物件と同様、リフォームを始めたという。
「床が落ちていたところを60万円位かけて修理。その後、古びた建物なのに4500万円もの保険金をかけたと聞きました」(同前)
そして、ここでも最初に住み始めたのは稲葉の兄のAだった。
「だけど、すぐに住まなくなって、別の老人が『ネットで物件を見た』といって住むようになった。老人は、内見する前から住む気満々でしたね」(同前)
そして23年の11月11日、例のごとく老人が外出していた際に“たまたま”火災が発生するのだ。
「この火災で稲葉らは、保険会社に対し、保険金の一部前払いを要求。昨年3月に500万円を支払わせています」(前出・記者)
