「ラブホテルは、ほかの仕事よりも……」

 彼女はとても手際がいい。リーダーシップもある。ほかの業種・職種は考えなかったのだろうか。

「ラブホテルは、ほかの仕事よりもコストパフォーマンスがいいんですよ。時給換算では1000円台ですけれど、慣れてしまえば、仕事はそれほどきつくありません。それに、ホテルは24時間稼働しているので、店長に相談して、自分の都合のいい時間帯に入ることができます。Wワークができます。この仕事をやる上で、もっとも大きな敵は“飽き”でしょうね」

 出勤してから退社するまで、ひたすら掃除をして、シーツを替え続ける。来る日も来る日もそのくり返し。

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「毎日同じ作業なので。飽きてきたときにどうやって自分にカツを入れられるかが大切です」

ラブホテル清掃員にとって最大の敵は「飽き」だという(画像はイメージ) ©AFLO

 シンプルな仕事なので、スキルアップも少ない。だから、自分から生活にメリハリをつけるように努めなくてはいけない。仕事はルーティンとして割り切る。そして、終業後のプライベートを充実させる。その心がけが大切らしい。

 やる気があり、健康ならば高齢者でもできるのも、ラブホテルの仕事のメリットのようだ。シフトの関係で直接会えなかったが、このホテルの従業員には83歳の男性もいる。5年以上ここで働いているらしい。つまり、70代後半に勤め始めた。

 Wワークをしているから、出勤は週に1日だけ。ただし、もう1つの仕事もラブホテルのセットアップだそうだ。ホテルが違えば、掃除やベッドメイクのやり方も少しは違うかもしれない。でも、基本的な作業は同じはず。よほど性に合っているのだろう。