AIによる気象予測

 11月、中国発のPangu-Weatherが発表され、気象関係者に衝撃を与えます。さらに12月にはGoogleがAI気象モデル「GraphCast」を発表します。これがPangu-Weatherよりも精度が良かった。かつて、AI気象モデルによる予報は「研究段階であり、精度は良くない」というのが定評でしたが、ファーウェイとGoogleはその評価を一変させてしまったのです。

天気予報にはスパコンが欠かせない ©時事通信社

 ECMWFをはじめとした、気象関係者も手をこまねいているわけではありません。2023年にはECMWFによるAI気象モデル「AIFS」が発表され、今年2月には実運用が開始されています。

 気象庁でも今年4月、先端AI技術を活用した気象の予測・情報の高度化のための体制強化が図られ、AI気象モデルの先行的な開発にも着手しました。私は1996年に気象大学校に入学して以来30年近く気象分野に関わり、とりわけ、数値予報(後述)というスーパーコンピュータを使った予報の分野に長く携わってきました。今年の4月からは、新たに設けられたAI戦略企画調整官として、気象業務に関連するAI技術に関した企画立案などに携わっています。

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気象庁の入居するビル ©時事通信社

 ただ、AI気象モデルも万能ではない。従来の数値予報モデルとの使い分けが大事であることがわかってきました。これは、数値予報モデルとAI気象モデルの仕組みの違いに基づくものです。

※本記事の全文(約4000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(平原洋一「気象庁AI戦略企画調整官が語った『AI気象予報』で何がわかるか」)。全文では、以下の内容をお読みいただけます。
・数値予報モデル
・AI気象モデル
・AIの結果は説明がつかない

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