死因は…

 マークスの死因は病死ではなく、150ミリリットル以上のメタノールを摂取したことによる中毒死。つまり、自殺か他殺の可能性が高まったのだ。ちなみに、メタノールはアルコールの一種で、30ミリ以上摂取すると、吐き気、めまい、視力の低下などを引き起こす、日本では劇薬に指定される猛毒である。

写真はイメージ ©getty

 もっとも、マークスには自殺する原因がかけらもなかった。仕事は充実し、同僚女性と結婚の約束まで交わしていた。それに彼は3度も医師のもとを訪れている。生きる意思があったのは明白だ。では、マークスは基地の職員の誰かにメタノールを飲まされ殺されたのか。

次の記事に続く 「死因は自殺でも毒殺でもない」では“犯人の正体”とは…? 南極で起きた『32歳男性死亡事件』後味の悪いその後(海外の事件・平成12年)

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