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若者に生じる「極端な」意識の変化
しかし、現在は状況が一変している。「最近はプランを変えている私の親戚もいますね。化石燃料を多めに戻すような感じで」と、理想と現実のギャップを語る。
特に注目すべきは若者の意識変化だ。数年前まで気候変動対策を求める運動「フライデーズ・フォー・フューチャー」で盛り上がり、「クリーンでグリーンなドイツを作ろうじゃないか」というムーブメントを牽引していた若者たちが、今では「極端な方向にいっている」傾向があるという。
「若い男性は右派へ。若い女性は左派へ。どちらもポピュリストに流れていて、数年前のフライデーズ・フォー・フューチャーの皆さん、どこにいるのっていうぐらい、雰囲気が変わりました」
世論調査で原発容認が過半数に
最も衝撃的なのは、原発に対する国民意識の変化だ。
「戦争が始まるまでは、脱原発に多くの人が納得していた。でも、ロシアのウクライナ侵攻以降、天然ガスが止まって、『自分たちの暖房も止まるの? 電気も作れなくなるかもしれないの?』となって」
その結果、「世論調査を見ると、原発があった方がいいという意見が過半数になっている」という驚くべき変化が起きている。
政治思想に関係なく「原発はダメ」と思っていたドイツ国民が、戦争による生活苦で「背に腹は変えられない」状況に追い込まれた現実を、マライ氏は語った。
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