中に入ると「ファストフードっぽくない」空間が……!

 この疑問を調査すべく、都内にある某ゼッテリアの店舗を訪れた。店の前には「絶品バーガーとフェアトレードコーヒー」という看板が出ている。どうやらハンバーガーに加えて「コーヒー」も売りらしい。

ロッテリア跡地に着々とオープンしている「ゼッテリア」(筆者撮影)
「絶品バーガー」とともに「フェアトレードコーヒー」を打ち出している。何となく、珍しい組み合わせだ

 ゼッテリアに入って感じるのは「ここ、ファストフードじゃないぞ」という空気感だ。店内は広々としていて、テーブルも潤沢にある。インテリアも凝っていて、照明も落ち着いた暖色系。しかも、PC作業をする人向けなのか、一部には充電ブースがある。要するに「カフェっぽい」。

「ファストフード」ではあるものの、パーソナルブースのような席があるなど、落ち着きのある空間が広がる(写真提供=ロッテリア)

 さっそく、入ってすぐのカウンターで注文しようとしたら「店内でご飲食のお客様はテーブルのタブレットから注文をお願いします」という呼びかけが。ついつい「ロッテリア」の気分で行くと拍子抜けする。全体として、落ち着いた店内でゆったりと注文をして、食事を楽しむ。そんな使い方が想定されているようだ。

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注文はテーブルオーダーで行ったが、現在はキオスク形式の端末でオーダーする店舗が大半のようだ(筆者撮影)

ファストフードでもあり、カフェでもある

 タブレットで商品を見て行く。もっともシンプルなハンバーガーは250円から。また、ウリである「絶品ビーフバーガー」は540円からで、ロッテリアと比べると、やや高めの値段設定である。

 メニューには他にも期間限定の商品で「ローストビーフ」といった言葉も踊り、普通のハンバーガーチェーンよりは、ややプレミアムな商品が多い。また、スイーツやドリンクなどにも力を入れているようで、看板に書いてあった「フェアトレードコーヒー」だけでなく、マカロンやシェーキ等々、カフェらしいラインナップも多い。

ゼッテリアのハンバーガーメニューの例(公式サイトより)
カフェメニューも充実している(同前)

 もっともシンプルなセットである「絶品ビーフバーガーとフレンチフライポテトMサイズ、コーヒー」のセットを頼んだ。待つこと2分ほどでやってきたハンバーガーは「絶品ビーフ」と謳われている通り、牛肉の旨みをしっかり感じる。コーヒーも深い香りがあって、なかなかイケる。

実食!(筆者撮影)
絶品の名に負けぬ、おいしいハンバーガーだ(同前)

 周りを見渡すと、ハンバーガーを食べている人、コーヒー片手にPCで作業をしている人、おしゃべりを楽しんでいる人など、みんな、色々な使い方をしている。どうやら、ここは「ファストフード」であり「カフェ」でもあるようだ。

 とはいえ、なぜカフェ要素をプラスしようとしたのか。続く記事では、ファストフードと相性の悪そうな「ゆっくりできるカフェ要素」を組み合わせた背景を探っていく。

次の記事に続く なぜロッテリアが続々と「変身」しているのか? 『ファストフードなのにゆっくりできる店』にゼンショーが取り組む納得の背景

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。