バラバラにする前に女性の遺体と…

 1ヶ月後の8月26日、関根はアフリカケンネルの従業員の母親で、肉体関係もあった行田市主婦のSさん(同54歳)を魔の手にかける。以前からアフリカケンネルの顧客だった彼女に、関根と風間は同社の株主になるように持ちかけて出資金を詐取しようと計画。その時点で殺害も企んでいた。

 この日、関根は行田市内でSさんを車に乗せて、株券購入代金という名目で、当時のS家の全財産にあたる270万円を騙し取ったうえで、これまでと同様、硝酸ストリキニーネ入りカプセルを飲ませて彼女を殺害。その後、Yの運転する車で遺体をポッポハウスに運び、いつもの手口で解体・処理を行う。後のYの証言によれば、このとき関根はバラバラにする前にSさんの遺体と屍姦したそうだ。

殺しの哲学

 4件目の殺害を終えた関根は帰りの車中で、Yに自身の殺しの哲学を語った。

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【その1 Kのような世の中のためにならない奴を殺る】
【その2 保険金目的では殺らない。足がつくからだ】
【その3 Eのような欲張りな奴を殺る】
【その4 血は流さない】
【その5 ボディは透明にする】

 このころ、埼玉県警は一連の失踪事件は関根の仕業だと確信。その動向を徹底的にマークしていた。一方、1993年10月に大阪で発覚した愛犬家連続殺人事件(犬の訓練士を自称する上田宜範が金銭トラブルのあった知人ら5人を筋弛緩剤で殺害。後の裁判で死刑判決)と同様、埼玉でも愛犬家が不審な失踪を遂げていると関根のもとには連日マスコミが押し寄せていた。

 が、彼は平然とした顔でインタビューに応じ「人が行方不明になると、どうして私が殺したことになるんですか?」と、まるで動じる様子を見せなかった。

 そんな関根にもウィークポイントがあった。