日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。2026年2月号では、特別編として「丸の内コンフィデンシャル名鑑」をお送りします。日本企業の次世代リーダーを似顔絵付きで一挙紹介します(イラスト・竹田嘉文)。

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これで決まりか、ポスト柳井の大本命 ©文藝春秋

 物価高騰に伴う値上げ圧力にさらされているアパレル業界だが、こちらも好調な企業が多い。最大手のファーストリテイリング(柳井正会長兼社長)は2025年8月期決算で、売上高約3兆4000億円、純利益が約4300億円と4期連続の過去最高を記録。取締役には柳井氏の息子2人が名を連ねるが、世襲はさせないと明言している。そんな中、「ポスト柳井」の最右翼と言われてきたのが、ユニクロと米国子会社トップを兼ねる塚越大介氏。昨年11月にファストリ取締役に選任され、後継者の座に大きく前進した。

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 子供服の西松屋チェーンは、コロナ禍を含め30期連続増収を記録している。創業者の孫で、2020年から社長を務めるのが38歳の大村浩一氏だ。今年は海外への攻勢を目指す1年。まずは台湾に直営店を出店し、2030年度までに15店舗の展開を狙う。

不老の虎は「薄利多売をしない」 ©文藝春秋

 アシックス(廣田康人CEO)を牽引するのは、人気ブランド「オニツカタイガー」。庄田良二副社長が休眠状態だった同事業を育てた。外国人に人気が高く、2025年4〜6月のインバウンドによる売上高は111億円で、前年同期比ほぼ2倍。米国や欧州への積極的な展開も狙う。

箱入り娘はタフネゴシエイター ©文藝春秋

 海外での人気が急上昇しているのが腕時計「グランドセイコー」だ。セイコーグループ(高橋修司社長)の庭崎紀代子執行役員は、グランドセイコーの世界販売戦略を担ってきた。現在は傘下の和光社長も兼任。2022年に改修した和光本館でもインバウンドの取り込みを狙う。