「イヤなら警察に行くまでだ。逮捕されたら会社もクビだろう。口止め料と考えれば安いもんだろう。奥さんにバレたら離婚じゃないのか?」
この男、父親の割には娘に対する気遣いより、自分にとって痛いところばかり衝いてくる。福永は悩んだ末、弁護士に相談し、警察への自首を勧められた。
「すべてを認めて事情を話せば、警察も配慮してくれます。弱みにつけ込んで脅してくる方が悪質だという基本的な考え方がありますから、安心してください」
結局、福永は県青少年健全育成条例違反容疑で逮捕されることになったが、警察の捜査で事件の思わぬ裏が明らかになった。
父親と思われた46歳男の「意外な正体」
父親と思われていたのは前科2犯の赤間徳治(同46)という男で、29歳も離れたサヤカの情夫だったのである。赤間は高校中退後、ほとんど働いたことがなく、女に寄生して飯を食う女衒のような男だった。
赤間はサヤカと約1年前にミクシィで知り合い、出会ってすぐに肉体関係を結び、完全にサヤカを手玉に取って、自分に貢がせる売春婦に仕立て上げていた。
赤間は女に甘える天才的な男で、女のわがままはすべて受け入れる。何を言われてもへこたれない。金になると思えば、女を崇め奉ることに全エネルギーを注ぐことができる男だった。
その結果、最初に妻にしたのはセクシー女優兼風俗嬢の女性だった。彼女の月収は約200万円。赤間はそのおこぼれにあずかり、頻繁に海外旅行するなど、贅沢の限りを尽くしていた。
だが、彼女が覚醒剤に手を出したのが運の尽きだった。あれほどあった預貯金がなくなり、仕事をドタキャンしたり、挙動不審な態度が問題になって、引退に追い込まれ、風俗の仕事も激減した。赤間自身も覚醒剤に手を染めていた。
7年前、2人はそろって覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された。それがきっかけで離婚した。赤間は初犯だったので執行猶予が付いたが、また保釈中に別の風俗嬢の女性と付き合い、相手のマンションに転がり込んでヒモになった。月70万~80万円の稼ぎがある彼女のおかげで贅沢できたが、またも覚醒剤に手を出して逮捕。執行猶予は取り消され、刑務所に収監されることになった。
