〈明日会える人。諭吉2で〉――掲示板の書き込みに応じた51歳の会社役員は、17歳の少女との援助交際に通い詰めるようになった。だがある日、待ち合わせ場所に現れたのは少女だけではない。「父親」を名乗る中年男から突きつけられたのは、300万円という要求だった。
「奥さんにバレたら離婚じゃないの?」
追い詰められた男が選んだのは警察への相談。そこで明らかになったのは、少女の背後で糸を引いていた“意外な人物”の存在だった。平成26年、岐阜県で起きた事件の悪質手口とは? なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む)
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援助交際の代償は「300万円」
会社役員の福永亮介(当時51)は、サイトの掲示板で〈明日会える人。諭吉2で〉という書き込みを見つけた。そこには際どいポーズの顔を隠した女の写真がアップされていた。
福永は興味を持ち、連絡を取ってみたところ、〈サヤカです。17歳の女子高生ですが、それでもいいですか?〉という連絡を受けた。
〈かまわないよ。こちらこそ51歳のおじさんですが、大丈夫ですか?〉
〈はい。○○駅まで迎えに来てくれますか?〉
〈OK〉
こうして2人は会うことになったが、サヤカは黒髪がよく似合う清楚な感じの少女だった。福永はサヤカのことが気に入り、土曜日になると、必ず“指名”するようになった。サヤカには自分が会社役員であることも話していた。
ところがある日、約束の場所に会いに行くと、サヤカが「父親」を名乗る中年男と一緒にいた。
「アンタか、娘と何度も援助交際している福永って男は。アンタ、うちの娘が17歳の高校生であることを知っていたんだろう。警察へ行こうじゃないか」
「ちょっと待ってくれ……」
福永は慌てふためき、とっさに「示談したい」と申し出ると、「300万円」を要求された。
