年齢や肩書は違えど、彼らを突き動かす衝動はただひとつ。「唯一無二の愛車」のために全力を懸ける、型破りなオーナーたちのリアルに迫る!
今回は、真っ赤なレクサスLCをカスタムする村元さんをご紹介。
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30代で彫り師に、全身タトゥーは「痛みを知るため」
若い頃からずっとセダン系に乗ってきたのですが、もう私もいい歳ですし、今のうちにクーペに乗っておきたいなと。3年くらい前にフェラーリとこのLCで悩んで、レクサスのディーラーで「赤なら納車早いですよ」と言われ、こっちに決めたんです。
それから足まわりを中心に弄ってきて、たぶん費用は500万円は超えているかな。もう、車は人生で何十台も弄ってきたので……。これまでいくら使ったのか、ちょっと想像もつかないですね。
今もこの車だけだと不便ですし、これとは別に40アルファードを弄っていて。あとは家が青森なもので、冬用に51シーマと、仕事用にハイエースを維持しています。メインの仕事はタトゥーの彫り師なんですけど、兼業で建築業と車屋もやっているんですよね。
彫り師を始めたのは、30代の頃、友達の彫り師が「三沢の米軍基地のお客を相手に商売したい」と連絡をくれたのがきっかけです。最初、私は通訳だけやっていたんですが、人手が足りなくなり、友達から『お前も彫れよ、教えるから』と。
ただ、さすがに30代では覚えも悪くなっていますし、最初はかなり苦労しましたね。技術は真面目にやれば1~2年で身につきますけど、どうしても人の肌に彫るのが怖くて、しばらくは手が震えちゃってね。普通の人が5分で終わるようなものでも、1時間くらいかかっていましたよ。
土地柄もあってお客さんは9割方外国人で、やっぱり米兵さんが多いですね。柄としては桜とか鳥居とか侍とか、日本らしいものが好まれます。あとは誰に教えられたのか、よく意味のわからない漢字とか。彼らからすると、「形がクールだからOK」という感覚なんですかね。
でもやっぱり、こういう仕事をしていても、街中でタトゥーの人を見るとビビっちゃうんですよ。私自身も全身に彫っていますけど、これは入れたくて入れたわけではなくて。彫り師を始めるときに、「どこが一番痛いのか知っておこう」と、自分の体で全部試してみたんですよね。
普段は全部隠していますし、三沢は外国人の方が多いので、温泉も基本的に入れるんですけど……。それでも、お風呂で墨が入っている人を見たら「うわっ、怖い人来たよ」って。まぁ向こうも、自分を見てそう思っているんでしょうけどね。
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