37歳の男と当時中学生だった少女の関係は、「妊娠」という形で明るみに出た……。平成29年に東京都で起きたわいせつ事件。なぜ男は妻子ある身分を隠し、少女と接触を重ねていったのか? そして、このいびつな関係の終着点とは。事件の発端をお届けする。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む

写真はイメージ ©getty

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女癖が悪すぎた男の末路

 女癖の悪さで札付きだったスーパー店員の竹中芳雄(当時37)が、児童買春の容疑で捕まった。当時中3だった少女に修学旅行の代金を立て替える代わりに、わいせつな行為をしたというものだった。

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 その事件の発覚は衝撃的で、少女は竹中の子どもを妊娠し、高1になって出産したため、両親が竹中に慰謝料を請求。これに竹中が応じないことから警察に相談し、初めて事件が明るみに出たというものだった。しかも、呆れたことに竹中は既婚者で、被害者の少女と同学年の長女を筆頭に3人の子どもがいた。

 竹中は若い頃からギャンブルに溺れ、結婚してからも生活費を入れたことがなかった。妻とはトラブルが絶えず、妻に対する暴力沙汰で警察の取り調べを受けたこともあった。妻の離婚の申し出には応じず、逮捕直前には被害者の少女とは別の少女に対するストーカー行為で警察から警告を受けていた。

 その上で、こんな事件を起こし、竹中の父親は頭を抱え込んだ。

「もう呆れ返っている。以前にも新婚早々、近所の女の子に手を出し、妊娠させたこともあった。まったく知らない人から『お宅の息子がうちの娘に手を出した』と電話がかかってきたこともあった。実家しか戻ってくるところがないから戻ってくるのだろうが、本音を言えば戻ってきてほしくない。

 孫を残して嫁に出て行かれる方が怖い。恥ずかしい話だが、もう親の力ではどうしようもない。息子を更生させる意欲もない。ついにここまで来てしまったという感じです……」

 親にもサジを投げられた成れの果て。ところが、事件の“真相”は微妙に違っていたのである。