中道主義とはなにか
池田 松本さんは今の保守、革新に満足していますか。戦前は、極左か、極右にかたよっており、真の中道はなかった。西洋には極左、極右の他に中道派があった。戦後は、保守、革新の葛藤を見るにつけ、ヘーゲルの弁証法ではないけれど、時代は中道を欲していることは否定できない。とくにわれわれの中道主義は、民衆から盛り上ったものである。仏法の中道主義という哲学を裏付けにしたものだ。したがって抽象的な軽薄な中道とは全然ちがう。
保守か革新かといえば、革新の中の革新です。ただ、現実問題として国会の議席がまだ少ない。それだけが残念だ。具体的政策は数多くある。二十一世紀までのビジョンも持っています。しかしそれは三年、五年、十年と少し長い目で見ていただきたい。その実績によって、はっきりわかっていただく。
議員も一生懸命勉強しております。実践もしています。わたしにも一半の責任がありますから、国民大衆のご期待にこたえられるように、捨身の戦いをしてきております。生やさしい戦いとは思っていない。
松本 これは、ある人の本で読んだのですが、だいたい日本の人口の三分の一は農村で、これは自民党の地盤。それから工場、都市の労働者、インテリを含めた三分の一が社会党支持。これらの組織に入っていない中小企業、零細企業のいわゆる未組織労働者、あるいは商店主などが創価学会で、公明党支持である。いままで、どの政党も組織しえなかった階層をつかんだのが、公明党進出の原因だ、というんですが。
池田 一理あります。が、それだけじゃない。学生も二十万、青年も三百万いる。中小企業の人も、資本家、労働者、教員も全部いる。各層が含まれたいちばん幅の広い大衆政党だと思っています。保守は資本家が母体、社会党や共産党は労働者が母体です。しかし公明党はだんだん全体を包含し、伸びていって、決して一つの層だけに固定しない。これは特色ある新時代の姿と見ていただきたいと思うのです。
