――暴走族は具体的にどのような活動をするのでしょうか。

塚原 まず暴走行為ですよね。喧嘩も日常茶飯事だったし、暴走族じゃないのにノーヘルで運転してるやつを取り締まったり。あとは「エンダン」っていうのがよくありましたね。

――「エンダン」? どういう漢字なんですか。

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塚原 そういえば漢字で書いたことないすね。サンズイの演に、ダンはなんだっけ。とにかくエンダンっていうのは祭りの時に暴走族が集まって、特攻服を着て丸を作って座るんですよ。その真ん中に1人ずつ立って、ぐるぐる回りながら自己紹介する。その時の声のボリュームとワードセンスで気合を測られる。声ちっちゃいとブーイングがきたり。

暴走族時代の塚原さん。2010年代の宇都宮で、特攻服にパンチパーマは気合が入っている 本人提供

――どんなことを言うんですか。

塚原 「喧嘩上等、誰でもいいからかかってこい」みたいな、みんな大体おんなじですね。自分も「年少(少年院)も上等だし、鑑別も上等だ」とか言ってました。割と得意な方でしたね。その頃から「負けない人生・負けない気持ち」もよく言ってました。

「暴走族に入ると先輩方がいて理不尽に殴られるし、ルールも細かくて」

――そこで測られた「気合」で総長が決まる?

塚原 そうかもしれませんね。自分は12代目なんですけど、11代目の総長が引退するときに「次はお前」と指名があって。入って1年ぐらいでしたけど、気合も結構入れてたんで、気にかけてくれてたんですかね。

自身が経営するキャバクラ ©︎文藝春秋

――暴走族は厳しい世界だと聞きますがスピード出世ですね。

塚原 いやバカ厳しいですよ。「縦社会ってこういうことか」と驚きましたし、実際何人も飛びましたもん。仲間うちでやんちゃしてるだけなら何でもありなのに、暴走族に入ると先輩方がいて理不尽に殴られるし、ルールも細かくて。