インド国内で『バーフバリ 王の凱旋』(2017年)、『RRR』(22年)を上回る歴代興収ナンバーワンのメガヒットとなった『プシュパ 君臨』(24年)が1月16日に日本でも公開された。前夜祭と初日の舞台挨拶のため来日した主演のアッル・アルジュンさんの単独インタビューをお届けする。
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テルグ映画界の御曹司
――インドではアルジュンさんは「アイコン・スター」として知らぬ人のない大スターですが、日本の読者のために自己紹介をしていただけますでしょうか。
アッル・アルジュン(以下、アルジュン) もちろんです。私はテルグ映画に係わる一家の3代目として生まれました。祖父は千本以上の映画に出演した喜劇俳優のアッル・ラーマリンガイヤ、父のアッル・アラヴィンドはプロデューサーです。私自身は子役からスタートし『プシュパ 君臨』(以下「本作」)が21本目の出演作になります。これまで500以上の賞を受賞し、前作の『プシュパ 覚醒』では国家映画賞最優秀主演男優賞に選ばれました。テルグ語映画界では初めての栄誉です。またドバイのマダム・タッソーではプシュパに扮した私の蝋人形と会えます(笑)。私生活では2人の子の父親です。
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『プシュパ』シリーズは三味線の材料などに用いられる希少な木材「紅木(こうき)」の密輸によって底辺の労働者から州首相人事をも左右する実力者へと成り上がっていく主人公プシュパの生きざまを描いたピカレスク・ロマン。過酷な労働状況にいたり不遇な生まれで差別されている人たちにとってプシュパは現実では叶えられない夢を観させてくれるヒーローとして圧倒的な支持を得た。
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