年明け、都内の飲食店に100人近いドラマの出演者、スタッフが集まっていた。そこで挨拶をしたのが、豊臣秀長(小一郎)を演じる仲野太賀(32)。風俗考証を担当する立正大学教授の佐多芳彦氏が語る。
「仲野さんは『長丁場だから頑張りましょう』などと語っていました。織田信長役の小栗旬さんが本能寺の変で退場することから『俺、もうすぐ死ぬから』とユーモアを交えて挨拶するなど、いい雰囲気の会でした」
◆◆◆
大河主演のオファーに「信じられなかった」
『太閤記』(1965年)や『秀吉』(1996年)など、これまで豊臣秀吉(藤吉郎)を主人公にした大河ドラマはあったが、弟の秀長をメインに据えた作品は初めて。
父で俳優の中野英雄が「大河ドラマに出られるように」と考えて名付けられたという仲野。『風林火山』(2007年)の上杉龍若丸役以来、5本の大河ドラマに出演し、遂に6作目で主演の座を射止めた。
「仕事帰りにマネージャーから主演のオファーを知らされ、驚き過ぎて『信じられなかった』と明かしています」(ドラマ関係者)
ブレイクまで時間を要した苦労人
今作の秀長は、争いを好まない性格だが、持ち前の機転と調整力で、天下人となる兄を支え、共に出世街道を進んでいく人物として描かれる。
「撮影は2025年6月にクランクイン。行方不明だった藤吉郎が小一郎のもとに現れ、清須に行って共に信長に仕えようと誘うシーンでした」(同前)
前出の佐多氏が言う。
「仲野さんは声を出して盛り上げていくタイプ。秀吉役の池松(壮亮)さんはひたむきに演技に集中し、周りを巻き込んでいくタイプだと思います。対照的な2人がそれぞれ一生懸命演じている姿を見ると、裏方の私も『もっと頑張ろう』と思わされます」
一介の農民から、最後は大納言の地位を与えられた秀長。その過程では、いくつもの苦難を乗り越えてきたのだが、実は仲野も苦労人。13歳で芸能界に入り、演技力の高さは折り紙付きだったが、ブレイクまでには時間を要した。
「インタビューで『真面目に芝居に向き合ってきたけどなかなか認められず、自分自身のガソリンが切れそうになったりもしました』と明かしている」(芸能記者)
