田原 (前略)オウムに興味あってイラクに興味ないって、なんで。

 

飯島 オウムは日本語だし、変な話、上祐は情熱的に話してたじゃないですか。上祐かっこいいっていう人もいたくらいで。政治には全く興味ないんですけど、田中真紀子さんや鈴木宗男さんとかは面白かった。感情的になって泣いてたりとか、ライブな感じが。それと同じかな。

 

田原 自分の言いたいことをどんどん言う人は、どこの世界でも排除されていくね。僕は飯島さんはよくもってると思う(笑)。

 

飯島 それ、よく言われます。私も不思議です。

 

田原 飯島さんは、相当本音をしゃべってると思う。

 

飯島 自分の中で自信がないことや納得してないことは発言できないから。情報とかはすごく疑ってるんです。

 

田原 疑った方がいいよ。

 富野由悠季、田原総一朗という一癖も二癖もある大物相手にも怖気づくこともなく、無邪気なほどに自分の意見を述べている。田原総一朗の「飯島さんは、相当本音をしゃべってると思う」という感想のように、この頃の飯島愛の芸能界でのスタンスは、「物怖じせずに本音を話す人」というものだった。

そもそも「本音で話す」のを許されたのは「おネエ」だったが…

 古くから芸能界には、「本音で話すこと」を許されるスタンスのタレントがいる。かつてはその役割を、いわゆる「おネエタレント」が一身に担っていた。

「テレビに出演する『おネエタレント』の役割・期待・演出と言語行動の関わり」という論文(2018年)の中で、立教大学国際化推進機構グローバル教育センター(当時)の河野礼実は、「おネエタレント」役割の一つとして「毒舌・批判する」を挙げている。

ADVERTISEMENT

 ちなみにここでは、「おネエ」とは「生物学的に男性だが(あるいは男性であったが)、装い、しぐさ、言葉遣いなどで女性ジェンダーの特徴を有する人」と定義づけられている。

 近年ではマツコ・デラックスが代表的存在だが、過去にはおすぎとピーコ、美川憲一などが、そうしたキャラクターで知られていた。