外資系大手生命保険のプルデンシャル生命保険が、中途採用した社員に対し、前職の顧客情報を不正に持ち出すよう指示していた疑いがあることが「週刊文春」の取材で分かった。

 プルデンシャルといえば、外資系大手の生命保険会社。同社は1月16日、500人を超える顧客から約31億円にのぼる不正な金銭の受領が判明したことを発表。週刊文春ではこれまで、同社の異常な営業実態を報じてきた。

 1月23日に開かれたプルデンシャル生命の記者会見 ©文藝春秋

中途採用者に「前職の顧客リストを書き写すよう指示」

 そして今回、同社が「PROJECT 100」と呼ばれるノートを使い、中途採用の際、入社前に前職の顧客リストを書き写すよう指示していた実態が明らかになった。

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 元社員が語る。

「入社前にそのノートを渡され、そこに100人分の名前、年齢、性別、職業を書き連ねていくのです。『会社関係』という欄に前職の顧客リストから得た情報を書いて提出する。顧客名簿を持ち出すのは不正競争防止法違反ですが、手書きのメモであれば問題ないと思っているのでしょう」

親会社プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパンのブラッドフォード・オー・ハーン社長(左)と間原寛社長 ©︎文藝春秋

 同社は小誌の取材に対し、以下の通り回答した。

「まず、前職における顧客リスト等、前職で知り得た情報を不正に持ち出し、当社の業務に利用することは、営業秘密の領得・開示・使用に該当し不正競争防止法違反となるものと考えております。

 そのため、当社では前職から顧客情報および機密情報を当社に持ち込むことは媒体問わず一切禁止しており、あくまで営業社員が個人的な関係性がある方(例えば、親族や学友等)のみにアプローチするように入社時の研修を含め、継続的に教育しております。

 結果的に、その中には前職の顧客でもある方が含まれるケースもございますが、上述の通りあくまで個人的な関係性に基づき知り得た情報(例えば、氏名、連絡先等)のみを用いてアプローチをするものであり、本人の意向に反する形での前職で知り得た情報は一切利用していないため問題ないものと整理しております」

 1月28日(水)12時配信の「週刊文春電子版」および1月29日(木)発売の「週刊文春」では、詐欺的なセールストークの実態や悪質な営業手法などを詳しく報じている。

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