メッセージアプリ・テレグラムのCEOでロシア出身の大富豪、パヴェル・ドゥルフ(41)は、精子提供によって100人以上の子供を持っていることで知られている。2025年には自分の財産を子供たちに全て公平に配分すると明らかにし、注目を集めた。より多くの子供を持つことを望み、注目を集めた人物は、彼だけではなく……。(全3回の2回目/続きを読む)
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SNS『テレグラム』のCEOであり、大富豪でもあるパヴェル・ドゥロフが「精子提供による子供が世界12カ国に100人以上いる」とポストしたのは、Netflixがドキュメンタリー・ミニシリーズ『1000人の子供を持つ男』(The Man with 1000 Kids)のストリーミングを開始した、1か月後のことだった。
『1000人の子供を持つ男』は、“シリアル精子ドナー”(精子の大量寄付者)としてオランダ国内と世界各国に精子を拡散し、生まれた子供の総数はおそらく1000人を超えるとされるオランダ人男性、ジョナサン・マイヤーを巡るドキュメンタリーだ。
物語はジョナサンの精子によって妊娠出産した3組のカップルと2人のシングル女性が、ジョナサンの精子拡散の実態を追求する過程を追う。
幼稚園の教諭であるニコレッタはジョナサンの精子提供を受けて女児を出産し、シングルマザーとして育てていたところ、同僚にもジョナサンの精子によって子を産んだ女性がいることを知る。ジョナサンは女性たちに「精子提供は5人まで行う」「あなたが3人目だ」などと語っており、女性たちは「国内のどこかに私の子供と半分血の繋がったきょうだいがいる」可能性は承知していた。ところが情報が集まるにつれ、当時のオランダの精子提供の上限である25人をはるかに超えた子供たちの存在が明らかになる。
「きょうだいと知らないまま結婚、出産したら」
母親たちは「将来この子たちがお互いにきょうだいと知らないまま結婚、出産したらどうしよう」と、近親相姦の可能性に戦慄した。彼女たちはネットワークを立ち上げ、事実を追跡し、さらなるDNA拡散を防ぐためにジョナサンを訴え、法規制を求めたのだった。
レズビアン・カップルであるナタリーとスザンヌは精子バンクを使わず、個人の精子ドナーをネットで探した。ナタリーは妊娠のためとはいえ男性との性行為は絶対的に拒んだが、自分の子の父親にふさわしい男性を選びたく、ドナーに顔写真を送るよう頼んだ。

