憧れのハーレーダビッドソンを購入

 数年もすると仕事も落ち着き、安藤は2017年には“バイク断ち”を解禁し、ずっと憧れていたハーレーダビッドソンのバイクも購入した。バイク好きになるきっかけは、小学4年のとき大友克洋原作・監督のアニメ映画『AKIRA』を観たことだ。それも主役格の金田の乗っている赤いバイクではなく、ジョーカーという敵役が乗るアメリカンタイプのバイクがかっこいいと思ったからというのが渋い。ハーレーに乗ることはそのときから目標にしていたという(「GetNavi web」2024年8月21日配信)。

 バイクアイテムにもこだわり、アニメ『ルパン三世』で峰不二子が着ていたような革のツナギを60万円で特注でつくったりしている。考えたら、カズレーザーのトレードマークである金髪と赤い衣装も、もともとはマンガ『コブラ』の主人公・コブラに憧れてのものというから、2人はやはりコンビを組むべくして組んだのではないか。

 2人のキャラクターが定着してからは、それぞれ個人での仕事も増えていく。ネタをやっているときはボケ役のカズレーザーだが、その後、読書家で知的な一面が知られるようになり、ピンでクイズ番組の解答者やキャスターとしてテレビ出演も多い。昨年には俳優の二階堂ふみと結婚して驚かせた。

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安藤なつのXより

小学生から続けた介護現場での20年

 安藤は2023年に介護福祉士の国家試験に合格して資格を取得している。もともと小学生のころから、伯父が経営する介護施設に遊びの延長線上で通いながら、知的、身体、精神とさまざまな障害のある人たちと一緒にレクリエーションを楽しむうち、やがて介護の仕事を手伝うようになったという。中学時代には毎週末、施設に泊まってはボランティアをし、高校に入ってからも通い続けた。

 高校卒業後、制度の改正で介護の仕事をするにはホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)の資格が必要になり、スクールに通って取得する。資格を取ってからは、すでに始めていたお笑いの活動と並行して、夜間の訪問介護の仕事に3~4年ほど従事したのち、伯父の施設に請われて働くようになり、2015年のM-1決勝戦の前日まで勤務した。介護は重労働だし、さぞ大変だったろうと思いきや、彼女に言わせると、《大変と思う前に介護の世界に入ったんで、そこが恵まれていると言うか、そう感じる前に楽しいと思える環境があったことが大きかったです》(『正論』2021年7月号)。