女風の開業は、その後10年以上も記録がない。そして、安倍晋三首相が突如退陣を表明し、福田康夫内閣が発足した2007年10月、福岡・中洲に女性向けソープランド「CC.Club」が誕生する。

 中洲に向かい、事情に詳しい風俗関係者に話を聞いた。店は中央に待合室があるつくりで、その周囲に客室が10ほどあったという。

 待合室では、簡易的なホストクラブのようにしてアルコールが振る舞われ、出勤する男性セラピスト数人が顔見せのようにして輪番で接客し、女性は気に入った男性セラピストを選び客室に移動して行為に及ぶ。経営者は中洲の風俗業者で、グループ店のひとつとして立ち上げられたという。場所は中洲の風俗街の一角、風俗店だらけのテナントビル最上階(6階)だった。

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女性用風俗が「すぐに廃れた」理由は…

 シーシークラブはマスコミがこぞって取り上げるなど華々しく開店した一方、クイーン同様、営業期間はわずか9か月だ。女性客はもちろん、思うように男性セラピストも集まらず、ずっと開店休業状態だったようだ。

 理由は、シーシークラブ以外の同ビルのテナントはすべて男性向け風俗店で、デリヘルのようにプライベートが確保されていないため「女性が遊びにくい状況にあったからでしょう」と中洲の風俗関係者は振り返る。

 ちなみに、同所では現在、人気痴女系風俗店「チャペルココ」が営業している。

 こうして平成初期から中期にかけて誕生した女風は、いずれも短命に終わるのだった。店舗型で女性利用のハードルが高かった女風は、新規開業者が現れないまま時間だけが過ぎていった。

写真はイメージ ©getty

 だがシーシークラブ誕生からさらに10年後、新たな局面を迎える。

次の記事に続く ヤクザでも恋愛トラブルでもない…『女性用風俗』が儲からない“意外な事情”

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