「100円」まで下げても売り場に置き続ける

査定とは買い取る値段よりも、いくらで売るかという販売金額を考えることなんです。『いくらなら次のお客さまにご購入いただけるんだろう』って、販売金額を決めて、そこから逆に金額を考える。販売できるものかどうかを判断しなくちゃならない。モノの状態であったり、人気ブランドであるかどうかが重要です。世界的な相場が決まっているブランド品であればよほど状態が悪くない限り買い取ります。

問題は売れるか売れないかわからないものにいくらの値段を付けるかです。買い取ったけれど、置いておいても売れない場合は値段を下げていきます。そして、100円まで下げたとしても売れないものもあるわけです。ただ、売り場に置いていたら、いつかは売れるものがあるから、売り場から引き揚げて処分することはほとんどありません。

ブランド品でも創業から何百年も経っているものは安心して買い取ることができます。一方、最近できた流行りのブランド品が難しい。今は高い値段で売れたとしても、3か月後、半年後はどうなっているかわからない。そういうものは買い取る値段は安くなります。在庫として売れるかどうかわからないわけですから。査定の金額を出すことは教育研修が難しい。けれど、研修は進めています。進めていかないと査定のレベルが統一されませんから」

ADVERTISEMENT

趣味性、嗜好性が高い品物ほど扱いが難しい

柴田は買い取り査定における経験の重要性を語る。確かに、そうだろう。だが、同時に全社的な教育も必要と強調する。セカンドストリートは多くの店舗を持つチェーンストアだ。独自の査定システムを導入し、標準化と仕組み化を進めている。

大勢の客のことを考えると、標準的な指針によるフェアな買い取りを進めることがもっとも重要になってくるのだろう。

柴田は前述のようにギターを弾いていたのがこのビジネスへの入り口だった。そうであるならばギターや楽器についての知見があるのだから、査定にも強いはずだ……。