それでも五輪は何が起きるか分かりません。鍵山選手がプログラムの完成度を高め、ミスなく滑り切れば期待は持てるのではないでしょうか。

鍵山優真選手。今大会のフィギュアスケート団体戦では男子ショートプログラムで自己ベストに迫る108.67点をマークし首位に立ち、日本の銀メダルに貢献 ©JMPA

――初出場の佐藤駿選手や三浦佳生選手はどうですか。

宮原 佐藤選手はジュニア時代から抜群の瞬発力を武器に、複数の4回転ジャンプやトリプルアクセルを得意としています。三浦選手は圧倒的なスピード感が最大の武器ですよね。

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――三浦選手は、2023年の4大陸選手権では17歳8か月で優勝し、あのネイサン・チェン選手の最年少優勝記録を破っています。

宮原 2人とも22、21歳と若く、勢いがあります。五輪などの大舞台ではそれまで以上のパフォーマンスを発揮することが多々あります。勢いに乗っていってほしいですね。

――他に注目すべき選手はいますか?

宮原 私と同年代だから注目してしまうという面もありますが、カザフスタン代表のミハイル・シャイドロフ選手、フランス代表のケヴィン・エイモズ選手やイタリア代表のマッテオ・リッツォ選手の表現力にも注目していただきたいです。彼らの滑りは完成度が高く、フィギュアスケートの魅力がパッケージとして詰まっているようなんです。表現力や芸術性をぜひ味わっていただきたいです。

平昌五輪で共に出場した坂本選手への想い

――坂本選手はこの五輪を最後に、引退を表明していますね。最高の花道を飾って欲しいと願っている人が多いと思います。

宮原 坂本選手は今勢いもあるし、安定感も抜群。私も彼女の金メダルを願っている一人です。世界選手権では2022年から3連覇していますし、実力も折り紙付き。

今大会での引退を表明している坂本花織選手(2022年北京五輪) ©JMPA

――宮原さんと坂本選手は、平昌五輪で同じ日本代表として出場していますね。

宮原 当時、彼女の存在に本当に助けられました。一緒にいるだけでリラックスできるんです。性格がとっても明るいので、今回も日本チームのムードメーカーになっていると思います。