「これ、教えてくれます?」というマジックワード
澤 なるほど。僕はIT業界だったこともあって、マネージャーの交代が早かったんですね。とくに最初の5年は、ビジネスの過渡期で組織もどんどん変わり、半年ごとにマネージャーが入れ替っていました。本にも書きましたが、半分はGiverタイプの方たちに恵まれた一方、残り半分は「こいつあかんな」(笑)。駄目なマネージャーに共通するのが「無駄にプライドが高い」こと。現場のメンバーといちいち張り合おうとするのは、マネージャーが一番やってはいけないことの一つですからね。
田中さんがマネージャーとして心がけていたことってなんですか?
田中 なるべくプロセスを褒めるようにしていました。子育てでもそうですが、「100点ですごいね」と結果の数字ばかり褒めていると、100点じゃない点数をとるのが怖くなってしまう。「こういう工夫ができて良かったね」「ここに気づけたのが面白い」と、プロセスを見て声かけするよう心がけていました。
澤 プロセスにフォーカスすると、仕事の過程も含めて自分にちゃんと興味をもってくれているなと受け手は感じますよね。僕自身の心がけとしては、メンバーになにか聞くときは必ず「教えて」と言うことにしていました。これ、マジックワードですごくお勧めなのですが、「報告して」とか「どうなってるの?」ではなく、「これ、教えてくれます?」。僕のマネージメントするチームが、僕より年上だったりキャリアが上の人たちばかりだったから、〈僕は生徒、あなたは先生〉という関係性をつくったんです。
結果的に、これがすごくうまくいった。相手を先生のポジションにするのは、逆にいうと「リスペクトできる行動をしてくださいね」という約束事になりますし、スキル的に一流の人たちから教えてもらえて自分をどんどんバージョンアップできて、ものすごく恵まれたマネージャー生活でした。
田中 たしかに「教えて」は、すごく効果的なアプローチですね!
澤 今日はGiverマインド溢れるさまざまなお話ができて本当に楽しかったです。
田中 こちらこそ、ありがとうございました。
(青山ブックセンター)
INFORMATION
『The Giver 人を動かす方程式』刊行記念イベント
「挑戦者たちよ、Giverであれ」
澤円✕溝口勇児(スペシャルゲスト)
3月11日(水)19時~ ジュンク堂書店池袋本店
申し込み : https://onlineservice.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-260311
