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「大勢の若者がはぐれ者にさせられている」
ただ佐々木さんが指摘する通り、不安定就労や生活保護の廃止を「本人もそれでいいと思っている」のも事実。たとえスティグマによる呪縛だとしても、本人がいいと言っている以上、矛盾や課題は可視化されづらい。
解決策はあるのだろうか。
佐々木さんは「住まいだけでいいので一時的に無料で確保できる仕組みがあるとよい」といい、具体例として、仕事はあるもののネットカフェなどで寝泊まりする人に居住支援や生活支援を行う東京都の事業「TOKYOチャレンジネット」の利用条件の緩和や、生活保護の住宅扶助の単体利用などを挙げる。
またスキマバイトなど日払いの不安定就労については「一定の規制が必要でしょう」とも。せかいビバークの取り組みの中で、体力も元気もある人たちが公的支援を拒み、雇用の調整弁にされ、数年後に再び困窮して戻ってくるケースに数多く遭遇してきた佐々木さんはこう危機感を募らせる。
「昔は、寅さん(映画『男はつらいよ』シリーズの寅さん)のようなはぐれ者はあくまでも例外的な存在でした。ところが今は大勢の若者や働ける世代の人がはぐれ者にさせられている。そんなふうにした社会は罪深いし、いつかその責任を問われる日がくると思います」
藤田 和恵(ふじた・かずえ)
ジャーナリスト
1970年、東京生まれ。北海道新聞社会部記者を経て2006年よりフリーに。事件、労働、貧困問題を中心に取材活動を行う。著書に『民営化という名の労働破壊』(大月書店)、『ハザードランプを探して 黙殺されるコロナ禍の闇を追う』(扶桑社)、『不寛容の時代 ボクらは「貧困強制社会」を生きている』(くんぷる)など。東洋経済オンラインで「大人の貧困『雇用の谷間』でもがくミドルエイジ」を連載中。2020年「貧困ジャーナリズム賞」を受賞。
ジャーナリスト
1970年、東京生まれ。北海道新聞社会部記者を経て2006年よりフリーに。事件、労働、貧困問題を中心に取材活動を行う。著書に『民営化という名の労働破壊』(大月書店)、『ハザードランプを探して 黙殺されるコロナ禍の闇を追う』(扶桑社)、『不寛容の時代 ボクらは「貧困強制社会」を生きている』(くんぷる)など。東洋経済オンラインで「大人の貧困『雇用の谷間』でもがくミドルエイジ」を連載中。2020年「貧困ジャーナリズム賞」を受賞。
