親方も頭が上がらない「元グラドルおかみ」

 おかみの杉野森絵莉さんは早稲田大学法学部を卒業した資産家令嬢で、在学中にグラビアデビューした異色の経歴の持ち主だ。

「ただ、芸能界では鳴かず飛ばず。12年、出席した日馬富士の横綱昇進パーティで、伊勢ヶ濱部屋の後援会幹部から現役力士だった安美錦を紹介され、翌年に結婚しました。安美錦はおかみにベタ惚れで、頭が上がりません」(伊勢ヶ濱部屋後援会の1人)

 早大出のおかみの影響力は絶大で、安治川部屋も早稲田色を強めていく。

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「安治川親方もおかみの勧めで21年4月から1年間、早大大学院に学んだ。研究テーマは『相撲部屋におけるおかみさんの役割について』でした。

 一昨年、親方とおかみは、早大卒業生団体の稲門会のひとつ、『稲門相撲會』を設立。今年1月には、早大相撲部の川副楓馬くんの安治川部屋入門が決まった。早大卒としては81年ぶりの力士誕生になります」(後援会関係者)

A氏が激怒したきっかけとは?

 そんなおかみとA氏は、「もともとウマが合わなかった」と、前出の角界関係者。さらにこう続ける。

「板挟みだった安治川親方も、やがてA氏を遠ざけ始めた。安青錦が初優勝した昨年11月の九州場所では、支度部屋での万歳三唱の場にも千秋楽パーティにもA氏は招かれず。激怒したA氏は安治川部屋と縁を切ったんです。

 A氏が贈った青い締め込みはしばらく使われたが、初場所の途中で返却され、安青錦はやむを得ず師匠のお下がりを使うしかなくなった」

 独立以来のタニマチをうっちゃる“禁じ手”を繰り出した親方とおかみ。「週刊文春」はA氏に尋ねたが「ノーコメント」と言うのみ。一方の安治川親方を直撃すると、

「あらためて取材を受けますんで、相撲協会を通してください」

 安治川親方は後日、書面で回答。安青錦の青い締め込みがすでに安治川部屋にないことを認めつつ、贈り主(A氏)と揉めたかどうかについては「揉め事の趣旨が判然としないので回答できない」とした。

 綱取りの前に思わぬ物言いがついてしまった。

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