日本経済の中心地、東京・丸の内から“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「丸の内コンフィデンシャル」。最新号からダイジェストで紹介します。
疼く、スゴ腕再建請負人
かつて再建請負人として鳴らした有名経営者の橋本浩氏が久々に第一線へと復帰する。舞台は東証プライム上場の大手PR会社ベクトルである。3月10日開催の臨時株主総会を経て代表取締役会長に就任。創業社長・西江肇司氏の業務執行を監督する見込みだ。
74歳の橋本氏はプリント配線基板メーカー・キョウデンの創業者だ。長野県伊那谷発祥の同社は少量多品種・短納期を武器に成長、1997年に株式公開も果たした。もっとも、橋本氏が広く知られるようになったのは、平成不況期に小売り業界で数多の企業再建を手掛けたことが大きい。
手始めは2001年、99円ショップを展開する九九プラスを子会社化し、上場を果たした後にローソンへの身売りに成功した。
2002年に手掛けたのが中堅総合スーパー長崎屋だった。その2年前に3000億円余りの負債を抱え会社更生法の適用を申請した同社は、投資ファンド傘下で再建を模索したものの頓挫。橋本氏は果敢にも事業管財人を引き受けた。テナントにディスカウント店のドン・キホーテを導入するなどして経営は改善。07年にそのままドン・キホーテに経営を譲渡した。
一方でこの間、リゾート施設の大江戸温泉物語も立ち上げ、各地の旅館を再生。15年に外資系ファンドへの高値売却に成功した。
13年にキョウデンの経営から身を引いた橋本氏は「橋本ひろし」名義で歌手デビュー。代表曲「元気 DE SHOW」などを引っ提げ、ライブ活動も盛んに行った。だが、その後も経営への意欲は衰えず、代々木アニメーション学院の経営権を取得し、「天王洲 銀河劇場」のオーナーにもなっていた。
そんな中、助けを求めてきたのが西江氏だ。
※この続きでは、ベクトルの西江氏が橋本氏に助けを求めるまでの経緯を説明しています。約5300字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年3月号に掲載されています(丸の内コンフィデンシャル)。全文では下記の内容もご覧いただけます。
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出典元
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2026年3月号
2026年2月10日 発売
1650円(税込)
