ハードな呼び込みと引き換えにバイトは好待遇?

 数年前まで公式サイトで公開されていた従業員インタビューには「ダイコクでは店舗ごとで陳列ルール、販売価格、売り方などが現場の責任者クラスで任せられています(原文ママ)」とあり、大学生のアルバイトでも店舗責任者や出向サポートなど、正社員が行うような役割を任されることがあるという。

 バイト店員には破格の時給を出すことでも知られており、東京の店舗では1500円、深夜は2000円を出す。語学手当があり、英語・中国語での接客ができる者は時給100円プラスになる。店によっては300円プラスになることもある。

 さらに薬剤師は同じく2500円、深夜は3500円もの時給を大盤振る舞いしている(以上、1月17日現在)。

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 前述の従業員インタビューによると、店頭での大きな声での呼び込みは15分交代制らしく、日本語だけでなく中国語などでも行われる。店内ではアメリカ民謡の「リパブリック讃歌」(日本で言う「ともだち讃歌」)に乗せた素人っぽい歌声の店内ソングも響きわたり、よく言えば元気、逆に言うと騒がしい店である。

 余談だが、以前筆者が愛用していた渋谷南口246店(現在は閉店)では、外部と隔絶された2階の店内でも店員が呼び込みの声を大きく上げており、面食らったことがある。

 体験談を聞く限り、アルバイト環境はなかなかハードらしく、それを踏まえての高時給というわけのようだ。

再び渋谷にオープンした渋谷東口店 筆者撮影

インバウンドにも注力、いずれはダイソーさえ無視できない店に?

 コロナ禍で東京から多くの店舗が撤退したが、最近は再び攻勢に転じており、とくにインバウンド向けの店舗も多くオープンしている。インバウンド客を呼び込むためにデカデカと免税店であることを示し、みやげ物コーナーも広いのが特徴。北海道土産の定番「白い恋人」を彷彿とさせるような、「大阪のダイコク」なるオリジナルのクリームサンドもある。

インバウンド向けと思われる「大阪のダイコク」 筆者撮影

 あまりメディアに登場しない店ということもあり、80円均一という破壊力の割には話題になっていないダイコクドラッグの80円ショップだが、これが東京や全国へさらなる広がりを見せたとき、100円ショップの王者・ダイソーさえ無視できない存在になるかもしれない。

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