それから7カ月後、現場の湖で流木を回収していた作業員が弥生さんの遺体が入った冷凍庫を発見した。警察は死体遺棄事件とみて捜査を開始。冷凍庫の製造番号から購入者を割り出し、まもなくヤフオクで落札した福井が浮上。浅岡と連れ立って弥生さんの店に出入りしていたことも分かり、警察は2人を“重要参考人”とみて事情聴取した。調べに対し、浅岡は次のように供述した。
「自分は2年くらい指名してなかったし、電話連絡も1年以上、取っていない。弥生さんがいなくなってから心配し、120万円で探偵を雇って、彼女の居場所を調べてもらっていたぐらいだ。でも、彼女が遠くで暮らしているようだったので、捜すのをやめた」
逮捕の決め手は…
だが、警察は事件当日に浅岡が弥生さんと会う約束をしていたことを突き止め、とりあえず2人を死体遺棄容疑で逮捕した。福井は当初の打ち合わせ通り、犯行を否認していたが、浅岡の供述調書の内容を知って愕然とした。
「すべては福井1人でやったことだ。被害者を殺した後、『どうしたらいいでしょうか?』と言って自宅にきたが、冷凍庫に入れて湖に運び、死体を投げ捨てたのも、すべて福井1人が考えてやったことだ」
福井は激怒し、まだ発覚していなかった麻衣さんの死体遺棄事件も自供。浅岡に従うしかなかった経緯を涙ながらに話した。
浅岡は福井の初公判に証人として出廷したが、「私の裁判に関わることなので、供述を拒否させていただきます」と繰り返しただけだった。最後に福井に一礼したが、福井は浅岡と目も合わさなかった。
結局、福井は懲役14年を言い渡されたが、最後に裁判長が説諭した。