既婚であることを隠して相手と交際する“独身偽装”。近年、性的な自己決定権(貞操権)を侵害したとして、損害賠償を命じられるケースが相次いでいる。
コハルさん(仮名、当時37)も被害者のひとりだ。2023年2月に相手を提訴し、同年末に弁護士費用を含む165万円の支払いを命じる判決を勝ち取った。連載第1回では、24年にXアカウント「独身偽装被害者の会」を立ち上げたマイコさん(仮名)のケースを取り上げたが、彼女が訴訟を提起する上で参考にしたのがコハルさんの裁判だった。コハルさんが語る。
「結婚を考えている」と語った航空自衛官
「私が裁判を起こした当時はまだ被害者が集まるコミュニティはなく、被害者がそれぞれSNSでつぶやく程度。SNS上の“被害者界隈”で裁判を起こしたのは私が初めてのようでした。『被害者の会』のアカウントが登場したのも見ており、訴えたい人のために判決を共有するなどして協力するようになりました」
コハルさんが仕事を介して出会ったのは、航空自衛官(三佐、当時44)の男。男は離婚歴を明かし「結婚を考えている」とコハルさんの前で語り、訓練機の乗務中に上空から撮影した写真をコハルさんに送っていた。だが、男には今も妻がいた――。
訓練機の乗務中に送った“禁断写真”については懲戒調査の対象となった。防衛省は週刊文春の取材に「プライバシーの保護等の観点からお答えできない。一般論として防衛省・自衛隊では、規律違反の疑いがある場合は、事実関係を確認の上、適切に対応している」と回答した。
2月18日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および2月19日(木)発売の「週刊文春」の全文記事では、処分など自衛隊側の対応、航空自衛官の自宅を訪れ直面した妻との修羅場、訴訟の詳細などを公開。また、本連載「実録ルポ“独身偽装”」第1回のマイコさんのケースでは、独身偽装男の実態や博報堂マンの裁判での卑劣な言い訳、裁判の結果などを詳報している。
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