人生後半を幸せに過ごす秘訣はあるか。昨年、還暦を迎えた落語家の立川談慶さんは「人生には予期せぬ困難や逆境がつきものだ。病気になったり、仕事がうまくいかなくなったり、大切な人との別れがあったり。そんな荒波を生き残っていくのに必要な“考え方”がある」という――。
※本稿は、立川談慶『人生は「割り勘」思考でうまくいく 60歳からの「人間関係・健康・お金」の不安を分かち合うヒント』(かんき出版)の一部を抜粋・再編集したものです。
100年以上生き残る「亀の子たわし」のしたたかさ
落語の世界なんて、まさに「生き残り」の世界です。
江戸の昔にできた古典落語が、今も高座で演じられ、お客様を笑わせ、感動させている。これは「売れ続けている」というより、「生き残っている」というほうがしっくりきます。
時代の変化に合わせて少しずつ形を変えながらも、噺の骨子は変わらず、人間の普遍的な可笑(おか)しさや哀しさを描き続けているからこそ、「生き残って」いける。
師匠から弟子へ、口伝えで受け継がれていくネタは、まさに時代を超えて「生き残ってきた」財産なんですな。
私が愛用している「亀の子たわし」だってそうです。
これ、今私がおすすめするのは台所用ではなく、「足裏マッサージ」の機能。これ、ほんと気持ちいいですよ。
それにしても、今どき、おしゃれなキッチングッズや便利な掃除道具がたくさんある中で、あの素朴なたわしが、100年以上も形を変えずに「生き残っている」。これってすごいことだと思いませんか?
地味だけど、頑丈で、使い勝手がいい。特別なことはないけれど、必要な時にそこにある。そんな「どっこい生きている」したたかさには、どこか清々しさすら感じます。
「割り勘思考」が困難を生き抜くカギになる
では、どうすれば私たちも、亀の子たわしのように、古典落語のように、この人生という荒波を「生き残って」いけるのか。そこで私は、「割り勘思考」が大きなヒントになるのではないかと考えています。
