「つい集めてしまう」「捨てられない」「自然と集まっていた」……。なぜかモノを“蒐集”してしまう人たちがいる。一体彼らはどのような思いで、特定のアイテムに夢中になっているのか。
ここでは、年齢も職業も住む場所も異なる100人の収集家の生活に迫った『コレクターズパレード 100人の収集生活』(小鳥書房)の一部を抜粋。中学生と小学生の姉弟が積み重ね続けるポケモンスナックの空き箱への思いを紹介する。
◆◆◆
お菓子の空き箱の「ポケモンタワー」
あやの(姉) このお菓子は、ポケモン好きの弟がスーパーで見つけて出会いました。おいしいし、シールが1枚入っていて、私もとても気に入りました。
毎週父ちゃんがスーパーに行くたびに、けんかにならないようにと2つ買ってきてくれていました。
棚の上の空いていたスペースに空き箱をピラミッドの様に積んでいると、どんどん高くなっていくのが楽しみで、しだいに巨大な「ポケモンタワー」へと変わっていったのです。
家の中で威圧感のある存在になっています。
なおき(弟) 友達が来たとき、はじめは驚かれたけれど、そのあとは家に来るたびに増えた箱の数を数えて盛り上がっていました。
ですが最近、祖母のおそう式があり、いこつを置くため「ポケモンタワー」を別の場所にいどうすることになりました。そこは置きづらく崩れやすいですが、なんとかピラミッド状にかさなっています。今もたまに父ちゃんにこのおかしを買ってきてもらうたびに、少しずつ積み上げています。
いこつをおはかにうつしたら、また元の位置に置きたいと思います。

