ゴミ袋から見つかったのは…

 押収したオーブリーのバッグからメキシコに逃亡するための具体的な計画書が見つかったものの、彼らは一貫して無罪を主張し続ける。事が大きく動くのは逮捕から4日後の12月4日。FBIと警察による捜索チームが彼らの携帯電話の位置情報を追跡、移動場所をくまなく捜索した結果、2人の自宅アパートから車で西に1時間の場所に位置するネブラスカ州エドガーの砂利道沿いでシドニーの遺体が発見されたのだ。遺体はバラバラに切断、15個の黒いゴミ袋に部位が入れられ遺棄されていた。

 このとき、ゴミ袋からは大人のおもちゃ、ゴム手袋、サウナスーツ、漂白されたベッドシーツなども見つかっている。

 警察は遺体の切り傷と、2人が購入した鋸やナイフの刀型が完全に一致することを確認し、彼らを改めて追及。動かぬ証拠を突きつけられても2人はしらを切り続けたが、年が変わった2018年1月14日にオーブリーがシドニーの殺害を自供する。

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 ただ、その内容はシドニーを交えたグループセックス中に彼女の首を絞め、誤って窒息死したというもの。遺体の損壊と遺棄は認めたものの、殺害は故意ではなく、偶発的なものだったと主張した。

 オーブリー曰く、変態プレイを撮影した動画を販売するのが目的だったという。

自分の首をナイフでいきなり…

 同年6月11日、検察はオーブリーとベイリーを第一級殺人と死体遺棄・損壊の罪で起訴。裁判では前出の監視カメラの映像が流され、検察側の証人として出廷したホームセンターの従業員が、遺体発見現場の近くで見つかった漂白剤とゴミ袋のバーコードが、購入時のレシートのバーコードと一致すると証言した。

写真はイメージ ©getty

 審理が進むうち、徐々に不利な状況に追い込まれたオーブリーは2019年6月、突然、法廷で暴れ出し「ベイリーは無罪だ。俺はおまえたちを呪う」と隠し持っていた小型ナイフで自分の首を切る。