学園モノでも青春モノでもない…浜辺美波が最も輝くジャンル

 浜辺美波の芝居が面白いのは、現実に近い役を演じている時の方が浮世離れした透明感が生まれるところだ。

 その透明感は、漫画やアニメのキャラクターを演じる2.5次元的な作品においては違和感なくハマるのだが、現実の学校を舞台にした映画やドラマにおいては光が強すぎて、ふわっとした明るさを放つ。

 その明るさは現代を舞台にしたリアル志向の作品だと少し浮き上がってしまう。

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『豊臣兄弟!』公式Instagramより

 だが、山崎貴監督の映画『アルキメデスの大戦』や『ゴジラ-1.0』、朝ドラ『らんまん』といった現代よりひと昔前の時代を舞台にした物語で、清楚なヒロインを演じると見事にハマる。

 その意味で、時代劇は今の浜辺美波にとって女優としてのポテンシャルをもっとも発揮できる舞台だと言えるだろう。

『豊臣兄弟!』公式Instagramより

 大河ドラマ『豊臣兄弟!』で彼女は、豊臣秀吉(池松壮亮)の正室となる寧々を演じる。

 今後、注目すべきは、話数を重ねるごとに変化していく彼女の姿だ。

『らんまん』では、少女から夫の研究を支える妻、そして子を持つ母へと年月と共に変わっていく姿を演じ切っているが、今回は年齢による女性としての変化だけでなく、秀吉の出世に伴い、戦国のファーストレディとして身分が変化していくことも大きい。彼女ならではの透明感を保ったまま、時間に流れに伴う女性としての成長と秀吉の正室という正妻としての立場の変化をどう演じ切るのか楽しみである。

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