「私が試合に出るイコール、夫が家事や育児を一手に引き受ける」
――旦那さんはその状況についてどんな雰囲気ですか?
有村 私の母と夫、姉と夫、みたいな日もあるので申し訳ないなとは思っています。それでも家族とも仲良くしてくれて本当に感謝してます。
――ツアー復帰についても応援している?
有村 それは応援してくれていて、試合にも出られるように助けてくれます。でも私が去年ツアーに復帰して1年経ってみて「私が試合に出るイコール、夫が家事や育児を一手に引き受ける」っていうのはお互いわかったので、今は3月にシーズンが始まるのをちょっと身構えてます(笑)。
――ゴルフを見るのが趣味だったのに。
有村 そうなんですよ。子どもが生まれるまでは、私が出た試合を夫が見に来ることがあってそれをすごい楽しみにしてたんですよ。ちょっとした旅行気分というか。でも今は、私が試合に行ってる間は子供たちの世話で夫は試合を見てるどころじゃなくなっちゃうので。
――旦那さんの方が子どもと一緒にいる時間は長い?
有村 今はどうしてもそうなりますね。子どもってやっぱり一緒にいた時間が長い人に懐くので、遠征から帰ってきた瞬間はちょっと距離があったりします。長男は母乳がうまく飲めなくて母と姉がミルク担当だったので、今でも私より姉に懐いてますし。寂しさはもちろんありますけど、今は仕方ないと割り切ることにしてますね。
――結婚や出産、キャリアの選択に迷っている後輩アスリートたちにアドバイスするとしたらどんなことを伝えたいですか?
有村 「恐れずに一歩踏み出してほしい」としか言えないですね。アスリートにとって結婚や出産はキャリアを中断させることになりますし、私自身もすごく怖かったです。でも家族を持ったからといってゴルフができなくなるわけではなくて、むしろ支えてくれる人がいることで強くなれる部分もある。結婚前はゴルフ以外のものを背負うことが怖かったんですけど、守るものができたことでゴルフ以外の世界も広がったので、やりたいと思ったことは簡単にあきらめないで欲しいですね。
――20代の頃は「ゴルフが生活の全て」とお話しされていたこともありますよね。
有村 完全にゴルフが全てでしたからね。でも多分、ゴルフととことん向き合ってきたからこそ、今の状況にも心残りがないんですよ。やり残したことがあってツアーに出たいわけじゃなくて、単純にゴルフがしたい、試合に出たいだけ。だから若い頃の自分にも「限界までゴルフをやってくれてありがとう」と思ってます。もしかすると今が一番幸せかもしれませんね。
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