「トミーさんはマジでキレているみたいでした」

 そして、激昂するヘブンにも「許せない!」と、縁側から投げ飛ばされた。

「トミーさんの鬼気迫る演技はマジでキレているみたいでした。投げ飛ばされた時、スタジオは静まりかえっていましたね」

 SNS上でついた異名は「ゲスニック梶谷」。ヒールな役回りを演じた岩崎には心強い“味方”がいた。

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「梶谷がやらかし気味な回の時は、妻に『今日もカッコよかったよ』とひいき目でほめてもらうのが我が家のお決まりのパターンです。『なんでそんなに責められるか分からない』と擁護し詳細な感想を言ってくれます」

優しき“ママさん”からステーキの誘い

 妻以外にもう1人、優しき“ママさん”がいた。梶谷は、ヘブン夫婦とトキの両親が食事をしている最中にきまって突撃する。ある時は柄本時生演じる西洋料理店のシェフが作ったステーキが食卓に並んでいた。

「いつもご飯が美味しそうなんですよ。なかでもお肉が美味しいとの噂を耳にして。物欲しそうに見ていたら、(トキの母役の)池脇千鶴さんが『ぜひ食べてみてください』ってステーキをおすそ分けしてくれたんです。後日、調子に乗って『スープもいいですか?』と池脇さんに頼んだら、またもご馳走になってしまいました(笑)」

池脇千鶴 ©時事通信社

 バストウとも親睦を深めていた。中学3年生から高校卒業までオーストラリアで生活していた岩崎は、得意の英語で会話することも。

「僕の英語よりトミーさんの日本語の方が流暢じゃないかな。基本は日本語でしゃべって会話が長くなると、英語に切り替わる。彼は去年の夏、劇団かもめんたるの浅草公演に来てくれたんです。その後、『ばけばけ』の撮影現場で公演グッズのTシャツをよく着てくれていました」

 今作で役者としての自信を深めたと言う岩崎。“ニクまれ役”の次はどんな役に「ばける」のだろうか。

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