初めはかまぼこをつくっていた

 ヤナギヤは1916年に現社長の柳屋芳雄の祖父に当たる柳屋元助が「柳屋蒲鉾店」を創業したことに始まる。当初はかまぼこをつくっていたのだ。

 魚のすり身を手作業で練っていたのだが、これがものすごい重労働だった。そこで、元助は機械化に取り組み、魚肉を均一にかき混ぜたり、潰したりする機械を開発し、1931年に特許を取得。翌年には「柳屋鉄工所」を開業し、かまぼこ屋からかまぼこ製造機械メーカーへと舵を切った。

 かまぼこ製造の中でも最も重労働だった「練り作業」の機械化は全国のかまぼこ屋で評判となり、同社の機械は全国へ出荷されるようになった。

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 柳屋芳雄社長は1973年に大学を卒業すると、兵庫県内のかまぼこメーカー「ヤマサ蒲鉾」に就職し、かまぼこづくりを基礎から学んだ。石油ショックの影響などで実家の柳屋鉄工所の経営が悪化したことから、1975年に柳屋鉄工所に入社し、3代目社長に就任した。

 経営を立て直す中で目をつけたのがカニカマ製造装置だ。当時カニカマは発売されたばかりだったが、ブームになりそうな雰囲気だった。顧客からカニカマ製造機械の製造を依頼されたのをきっかけに開発に取り組み、1979年に装置を完成させた。