その後はカニカマ製造会社と連携し、本物のカニの味や食感に近づけるよう機械や製法の改良に取り組み続けている。

 1998年にはパリに事務所を創設し、ヨーロッパでの営業・メンテナンスの拠点も築いた。修理やメンテナンスに力を入れていることも同社の成長要因の一つだ。

まぜる、こねるの技術は意外な分野にも…

 ヤナギヤはカニカマ製造装置だけでなく、さまざまな機械を製造している。竹輪、はんぺんといった水産練り物の製造機械はもちろん、豆腐、海苔、和菓子などの製造機械も生産している。

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 また、食品向け以外に化学工業品や薬品、ペットフードを製造する機械もつくっている。混ぜたり、こねたりする技術は、こうした製品の製造にも活かされている。

「ヤナギヤ」の会社データ(『すごい日本企業』より)

 そのほか、食品用の蒸し機、乾燥機、焼成機(しょうせいき)、冷却冷凍機なども手がけている上に、新型コロナが蔓延していた頃には、山口大学と共同でコロナワクチンの製造工程を短縮・効率化する装置を開発し、特許を取得した。

 カニカマ市場は決して大きくはないが、カニカマ製造装置で培った技術はそれ以外の大規模市場でも有用だ。今後はカニカマ市場をしっかり押さえつつ、そのほかの市場向けにも売上を伸ばしていくだろう。

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