高市早苗と石破茂。2人は水と油に見える。しかし両者は実は似ていると言ったら? 支持者からは怒号が飛ぶだろうか。

高市早苗氏 ©時事通信社

「孤高」キャラの高市と石破

 思い出してほしいのは2人が自民党総裁になった経緯である。旧来の派閥トップや中心人物ではない人物が総裁に選出された。地方票なども重視した結果にも見えた。似た例では過去に小泉純一郎がいたが、石破→高市と2代続けてこのパターンが続いたとなれば、自民党総裁選の構造が変わったとも言えないか。

 さらに言えば、高市&石破が似ているのは「孤高」キャラクターだ。石破氏が首相になる前、「石破さんはなぜ自民党内で嫌われているのですか」と番組で聞いたことがある。石破氏は「うーん、本当のことを言うからかなぁ」と言っていたが、ほかに印象的だったのは「僕はあまり夜は食事会とかには出ないんだよね。早く帰って本を読みたいから」と言っていたことだ。

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 それでいうと今回、高市首相が自民党衆院議員にカタログギフトを配布した件が話題になった。その理由について議員との食事会が苦手で、その代わりに気持ちを示すためだったと首相は国会で釈明した。

 では高市氏は一人で何をしているのか? 共同通信が1月に就任3カ月の活動分析を載せていた。「首相動静」を分析すると、会食や私用による外出は少なく、議員宿舎や公邸で資料を読み込む“おこもり”を好む行動パターンが浮かぶ、と分析している。

 議員たちとの飲み食いをできるだけ避け、石破氏は本を読み、高市氏は政策の勉強をする。これなどは永田町政治に見飽きた有権者からすれば「人付き合いが悪い」どころか、とても良いことに思える。