「エプスタイン事件」のようなことは、日本でも起きている

飛田 女子の場合は、男子と比べて出会い頭の被害が圧倒的に多く、保護者に被害を打ち明けやすく、被害実態が把握しやすい側面があります。とはいえ男子と同じくグルーミングによる犯行もあり、「近親者からの性被害」の場合、多くが長期化しています。

――調査では、加害者の属性は「実父」が1位(59件)、次いで「養父・継父」(34件)でした。養父・継父よりも実父が多いのは意外かもしれません。

加害者の属性は「実父」が1位、次いで「養父・継父」(同前)

飛田 これも、男子が性被害を口に出しにくいのと同様に社会に横たわる偏見と言えると思います。「実父は性加害なんてしない」というのは大間違いです。そういう類型の人が一定数いることは、広く知られてほしい事実です。

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「SNS」や「オンラインゲーム」は、格好のツール

 警察庁の調査によれば、「売春」や「不同意性交」など18歳未満の子どもを対象とした性犯罪の検挙件数は4850件にのぼった(2023年)。なかでもSNSに起因する事犯が急増、小学生が被害に遭う件数は、2014年比で3倍以上の139件と楽観視できない状況だ。

SNSに起因する性被害は10年ほど前から増加し、小学生の被害が急増している(警察庁調査より)

――近年は、SNSに関連した子どもの性被害が急増しています。

飛田 SNS経由の性被害実態は、ようやく明るみに出てきたところかなと思います。10年ほど前からオンラインゲームのプレイヤーが増え、チャットなどを通じた被害が急増しました。ゲームが、グルーミングの格好の機会になっています。そこでは、いま海外を中心に問題になっている「エプスタイン事件」のようなことが起こっているんです。

次の記事に続く 「人前でパンツを脱ぎ、お尻を……」子どもの性被害に詳しい専門家が明かす、被害者が見せる“異常な行動”と犯罪者たちの「おぞましい手口」