「秋篠宮家は贅沢」「天皇一家は質素」――。同じ皇室でありながら、なぜここまで評価が分かれてしまったのか。その分岐点としてしばしば語られるのが、小室圭さんと眞子内親王の結婚をめぐる一連の報道だった。
皇族をめぐる“メディアの報じ方”を、令和の皇室事情に詳しいジャーナリストの大木賢一氏の新刊『「平成の天皇家」と「令和の天皇家」 二つの家族はなぜ衝突したのか』(講談社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/続きを読む)
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「小室圭さん」登場
徳仁皇太子一家への「負の注目」がさらに忘却の彼方に消え去るきっかけになったのは、「小室圭さん」の登場であろう。
2017(平成29)年5月、秋篠宮家の長女眞子内親王が国際基督教大学の同級生小室圭さんと婚約する準備が進められていると報じたのは、またしてもNHKだった。メディア各社はすぐに追随し、祝福の記事があふれた。
9月には、明仁天皇が結婚を認める「裁可」をして、婚約が内定。二人そろっての記者会見が行われ、互いを「太陽と月」に例える姿が話題になった。慶事に際して人柄を美しく描こうとするのは皇室報道の常であり、この時もそうだった。
しかし、その後小室さんの母親と、その元婚約者との間に金銭トラブルがあったことが週刊誌報道で明らかになり、風向きは一変した。2018(平成30)年2月、宮内庁は結婚に関する諸行事を天皇代替わり後の2020年まで延期すると発表した。
