日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。最新号から、ダイジェストで紹介します。
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日銀・女性総裁の可能性は?
日本銀行の副総裁人事に注目が集まっている。
内田眞一副総裁(昭和61年、日銀入行)が目下、白血病で入院中であることは本人が明かしている。とはいえ、やる気は十分で、年初には何度か執務室に顔を出している。オンラインで部下に指示を出すなど業務にあたっており、植田和男総裁とも電話でコミュニケーションを取っている。日銀役員の身分は日銀法で保障されており、本人から辞意が伝えられない限り更迭することはできない。そもそも日銀の正副総裁のうち1人は生え抜きでなければならないという不文律もあり、仮に生え抜きの内田氏が辞任するとなれば、元職か現職から選ぶのが王道である。
植田総裁は「マネジメント力にもコミュニケーション力にも欠ける」と評されており、実質日銀を回しているのは、天才として名高いもう一人の副総裁、氷見野良三氏(58年、旧大蔵省)。ただ、氷見野氏は金融庁長官から転出した財務省OBであるため、次期総裁含みの副総裁人事は元職に限られ、なおかつ具体的な候補は絞られる。清水季子元理事(62年、日銀)と加藤毅元理事(63年、同)の2人である。
清水氏は日銀開闢以来初の女性理事、初の女性名古屋支店長としてメディアを賑わせた。2024年5月の退任後も話題には事欠かない。東京大学工学部都市工学専攻という経歴もあって、人的資本の強化・育成を手掛けるスタートアップEmEcoを創業したほか、深川芸者に憧れる着物コレクターとしても知られ、さらには人形浄瑠璃文楽・能・歌舞伎鑑賞、書道などにも造詣が深く、いずれも趣味の域を超えている。気位は高く、良くも悪くも、ひとつの器には収まらない人物だ。〈続きでは、清水氏のライバルとなる加藤毅氏について語られています〉
※本記事の全文(約4500字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年4月号に掲載されています(霞が関コンフィデンシャル)。

