TENGAが発売されるより前、オナホールの外箱や外装パッケージには、裸や下着姿の女性のイラストや写真を使用されることがほとんどだった。直接的なパッケージから、卑猥、嫌らしいといったマイナスイメージをオナホールに持つ人も多くいたようだ。そんな中で、TENGAはデザイン性のあるオシャレな見た目で、それまでにあった『オナホール=卑猥』というマイナスイメージを刷新していく。

 筆者は以前、アダルトグッズメーカーの営業として勤務していた。営業時代、業界歴30年以上の担当者と話した際、TENGA発売前と後でオナホールの売れ行きが変わったという話をされた。TENGAが発売される前はマニアックな商品だった「オナホール」がTENGAの登場で一般化し、ジャンル全体の販売数が増えたというのだ。

 今回のアンケート結果でも、アダルトグッズやアダルトメディアに触れ始める時期にTENGAがあったか否かで、日常的なMBの方法に変化が見えた。TENGA発売以前・以後の結果がここにも表れているのは驚きだった。

ADVERTISEMENT

“探求心”が強い20代

「MB時にペニス以外に刺激する部位」という項目では、ペニス以外の部位として、耳、乳首、肛門、前立腺、睾丸のどこを刺激するか尋ねている 。

 刺激する体の部位に、年代別に大きな差はないだろうと考えていたが、予想に反し、世代間での違いが見られた。

 特に注目したいのは、20代だ。乳首、肛門、前立腺と少々マニアックに思われる体の部位への刺激は、すべて20代がトップだったのだ。肛門を刺激すると答えた層は8.0%、前立腺は10.0%、乳首を刺激すると答えたのはなんと15.8%にも上った。

「TENGA性白書’26」をもとに編集部作成

 TENGAの登場により若い世代はオナホールの使用に抵抗がなくなったと記載したが、この年代は性への抵抗感自体が下がっているようで、アナルや乳首刺激のようなマニアックなプレーも敬遠することなくチャレンジしている。

 一方で、耳を刺激すると答えた人は40代がトップ(5.0%)だった 。直接的な刺激よりも、ソフトなタッチを求める年代もあるようだ。