さらに今国会には異様な光景があった。衆院予算委で首相を含む全閣僚が出席したが、質問がなく答弁しない閣僚も多く、いわゆる「張り付き状態」が目立ったのだ。本来は「質問通告のある閣僚だけ出席」に見直す合意が石破茂前政権下にあったが、今国会では全閣僚出席に戻ったのである。なぜ国会改革に逆行するような事態になったのか。
ブログ削除問題やサナエトークンの話題が出ると…
「自民関係者によると、全閣僚出席は、国会質疑で自身に質問が集中することに不満を漏らしていた首相の意向だという」(毎日新聞3月13日)。
国会審議もおざなり。質問されるのも嫌。どうも国会嫌いな首相に見えてしまう。
では高市政権は数の力がある限り、万全なのか。だが、毎週なんやかんやで醜聞が出てくるのがこの政権なのだ。
先週、「しんぶん赤旗」日曜版の電子版は、高市早苗首相側が、政治資金パーティー券の購入者に対して、寄付を受けたことにして税控除のための書類を発行していた疑いがあると報じた。その通りなら、本来受けられない税の優遇や政治資金報告の不正が問題になる。
ブログ削除問題やサナエトークンの話題が出ると、さっさと店じまいする芸風に徹してきたが、皮肉なことに問題だけは次々と新作が出てくるのである。今度はどうやって“切り抜ける”のだろう。
そして興味深いのは、これらの問題を追及しているのが週刊誌や雑誌、機関紙だということだ。大手新聞は、またしても後追いである。「自分を疑わない純粋な人が恐怖政治をする」という流れをどうチェックするのか。高市氏へのエクストリーム擁護に徹する新聞はそれでいいとして、それ以外の新聞には、そろそろジャーナリズムの本懐を見せてほしい。「メディア野次馬」はそう思うのである。
