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Twitterや電子書籍アプリでもおススメ

 用途としてオススメなのは、仕事とプライベートでのアカウントの使い分けですが、他にもさまざまな活用方法があります。

 例えばTwitterは、もともと複数アカウントの切り替え機能がありますが、一度切り替えると、どんなに深い階層を開いていても、必ず最初の画面に戻ってしまいます。今回紹介している機能を使って切り替えるようにすれば、一方のDM送信画面を開いた状態で別アカウントでツイートし、すぐに元のDM送信画面に戻る、という操作もスムーズです。このほか、電子書籍アプリで2つの画面を開き、一方では本を読み、もう一方ではストアを開いて本を買うといった使い方もできます。

 また、アプリやサイトの挙動をチェックするのにも便利です。アプリやサイトによっては、ログイン中とそうでない場合とで、アプリやサイトの表示がまったく異なる場合がありますが、この機能を使えば、わざわざログインやログアウトを繰り返さなくても、両方の状態を同時に見比べられますので、アプリやサイトの管理者や開発者にとっても便利です。

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クローン作成アプリの中には、2つどころか無制限にアプリが複製できてしまうものも……。これは「MoChat」の例
https://play.google.com/store/apps/details?id=info.cloneapp.mochat.in.goast

Googleアカウントでログインできないことも……

 ところでこの機能は、利用にあたり、気をつけておかなくてはいけない点がいくつかあります。

 まずひとつは、複製したアプリが正しく動作するとは限らないことです。アプリは起動するもののGoogleアカウントでログインできなかったり、GPS機能が正常に動かなかったり、といったケースはざらです。アプリ側が複製しての利用を想定していない以上、これはどうしようもありませんので、きっぱりあきらめるか、同等のアプリをあたるしかありません。

 もうひとつは、仮に動作に問題がなくても、アプリの利用規約上、個人が複数のアカウントを持つのがNGであるケースがあることです。ただし冒頭にも述べたように、仕事とプライベートで別のアカウントを運用している場合など、明らかに別人格の場合も「個人」とみなすのかは解釈が分かれるところです。このあたりは、自己責任での運用になるでしょう。

ツインアプリは慣れると手放せなくなる

 また、電話番号による認証が必要なアプリやサービスでは、1台のスマホがひとつの電話番号しか持っていなければ、アプリの複製はできても認証は1台分しか行えません。もっともこれは、2枚のSIMカードを使って同時に待受が可能な、いわゆる「DSDS」対応のスマホならば問題なく利用できます。

 今回紹介した機能は、海外製の一部スマホで、デフォルトで搭載される例が相次いでいることからも分かるように、慣れると手放せなくなるともっぱらの評判です。この機能に魅力を感じる人は、対象のスマホに買い替えるか、もしくはクローン作成アプリを導入して、その便利さを体験してみてはいかがでしょう。